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内側から

同窓会で20年ぶりの再開の後、大学時代からの友人のお家へお泊まりに。
そして雨降りの今日、気になっていた展示に行って来た。
本日最終日に滑り込み。
秋葉原にある「3331Arts Chiyoda」の佐々木耕成展「全肯定/OK. PERFECT. YES.」


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秋葉原の廃校になった小学校を利用したArt Space.
ネット配信のニュースで知ったのだけれど、何よりこの「全肯定/OK. PERFECT. YES.」という展示名が気になった。
そしてその先のクリックで見た色に惹かれた。
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真っ白な展示スペースに「そびえる」鮮やかな色の群れ。
もうデカイでかいデカイ!!!
どどーーんと「これでもかっ!」というくらいすべての作品が大きい。

制作過程の映像とロングインタビューも凄く良かった。

ーQ.「制作にペンキを使っている理由は?」 A.「安いから」
…!
ー「自分が今出来る事をやりたいだけ。」
ー「年齢が何かを教えてくれるという期待がずっとあったが、結局のところそんな事は無かった。」
ー「周りを否定して、自分を肯定している人間が多いい。全部を否定できないなら、否定という言葉を使うべきではない。」
御歳81歳。
…ちょっとした言葉が何だか刺さる感じがした。
(写真)

雨も降っていて、地図も持たずに行ってしまったので、この方向音痴な私が会場に辿り着けるか…
「ムリかも…」
と半分以上諦めながら秋葉原の人ごみを歩いていたのが、奇跡的に辿り着いた。(そう、私にとってはまさに奇跡。)
そしてこの会場と作品の群れ。
上手く言えないけれど、出会えて良かった。
なんて言うかな、この作品群が良いとか悪いとかそんなんじゃなくて「ああ、私は絵を描く事が好きなんだなぁ。」って実感できた。
人の作品を見て、それを感じる。それを感じさせてくれる作品に出会えた嬉しさ。
20年振りの友人。常に近しい友人。初めての出会い。
いろんな関係に囲まれている自分。
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それでも、一度閉ざしてしまったら外側からは開かない。
そう、
内側から自分で開くしかない。

閉ざしたとしても、また内側から開いて、そして外に出れる自分で居たい。そんな風に思えた雨の日曜日でした。